Thursday, January 21, 2010

裸体の王様?

それにしても、とんだ衣装道楽だわ。裸の王様並み。『裸の王様』のあらすじは有名なのでいまさら説明するまでもないかもしれないが、一応記述しておく。

新しい服を着るのが何より大好きな王様は、馬鹿には見えない布地で出来たという服を騙されてオーダーした。王様は勿論、家臣までもが馬鹿だと思われたくないと、見えない特注服を褒めそやした。自分は見えないくせに王様はすかっりいい気になり、大得意でパレードに挑む。見物人も馬鹿だと思われたくないため、裸の王様をもてはやすが、とある子ども(本当は子どもでないと聞いたが)が、「王様は裸だ!」と叫ぶのである。

今までこの話については、その教訓ばかりに気持ちが行っていたが、よくよく考えると妙な話だと思う。
だって王様は詐欺師の仕立て屋に「この布は馬鹿には見えない」と言われ、それを承知で服を注文するわけだ。当たり前だよな。

が、当たり前すぎて今まで気がつかなかったことがある。

彼は馬鹿には見えない布地だと知っていた。現に自分には見えなかった。だとすれば、仕立て屋が詐欺師でないとしても、世の中に大勢いるであろう馬鹿には見えないということになる。馬鹿がいないはずがないので、パレードなんかをしたら絶対に誰かしらには裸を見られてしまうではないか。その事については特に恥ずかしくなかったのだろうか?人様に裸を見られることに特別抵抗がない私と同じように。露出願望があるととられてもおかしくないではないか。

そうでなければ、自分の国には馬鹿など一人たりともいないはずだ、と安心しきっていたのだろうか?
それとも馬鹿になら裸を見られてもいいと考えたのだろうか?そりゃあないよな。一国の王だよ。簡単に裸を見られてもかまわないなんてプライドの低い奴では絶対ないだろう。むしろ馬鹿に見られるより利発な人間に見られたほうがよくないか?仮にも王様だ。裸を安売りしたりはしないだろう。
こんな風にいろいろと――しかも真夜中というか明け方に――思いをめぐらせてみたが、結局は王様はそれほど深く考えていなかったのだろう。

なるほど。馬鹿なだけある。

まあ、人の事は言えないのだけれどさ。だが、私の場合同じ馬鹿でも注意深い馬鹿なのだ。コスプレの時はだいたい物凄いミニスカートなので、見せパンツから本物の下着が「はみパン」していないか、えらく気にしている。

裸やパンツそのものよりも「はみパン」を見られる方が、私の場合よっぽど恥ずかしい。比較にならないほどみっともないと思う。

こういう感覚も馬鹿特有のものなのだろう。

ちなみに『裸の王様』の王様は素っ裸ではなく下着は身につけているらしい。だったら露出狂である可能性はぐんと減る。

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