Thursday, January 21, 2010

団地

突然だが、団地が好きだ。そそられる。

都会の真ん中やお洒落な街で見掛ける団地は格別素晴らしい。

同じつくりのものがいっぱい並んでいるのが好きという理由の他に、幼少の頃よりなんというか憧れがある。

あの小宇宙な感じ!どう考えても素敵でしょう!!

あらゆる施設がととのっているのがいい。図書館やら24時間営業では全然ないコンビニエンス・ストアやら、公園やら、薬局やら、食堂やら、謎の会社や事務所やら、本屋やら、病院(内科、皮膚科、耳鼻科、接骨院)やら、節操なくそろっている。過去にはマッサージ店のある団地まで見たことがある。
それも、どこもかしこも小ぢんまりとしているのだから、ミニチュアハウスを見ると無性にわくわくしてしまう私にはたまらない。

家の中になんでもある生活に異常なまでに魅力を感じる私だが、お嬢様ライフは送ったことがないので、自宅の敷地内で車に乗れるような生活は妄想の中でなら全っ然アリ!だが、実現となると非常に難しいのでリアルな想像がしにくい。

その点団地にはリアリティがる。悲しいことに。

住んだことはないが、一か月くらい住んでみたい。
ご近所付き合いや同じ団地内の幼馴染も期間限定なら味わってみたい。

エレベーターがないところもいい。自転車を建物の中に入れるのもいい。玄関前に自転車だとか、スケートボードだとか、ビニール傘だとか、自転車の空気入れのある家に住んでみたい。
今の家でやっても悪くはないが、家族がいて、できれば祖父か祖母が一緒に住んでいる家でやりたいのだ。

時が夏休みで、玄関を開けるとかすかに塩素や水泳バッグのビニールの匂いがすると最高だ。冷蔵庫では飽き足らず、たんすにシールが貼ってあれば――それも、剥がれかけていたら――100点満点をあげたい。

ペットは二種類いるべきだ。鳥、ハムスター、名前は忘れてしまったが、でっかい、ふさふさしたハムスターのような一時期小規模に流行った生き物、金魚(縁日のもの)、カブトムシ、クワガタ、蚕のうちのどれかが。

お母さんは週に二回だけパートに出ていてほしい。けっこう美人であってほしい。
弟か妹が七五三の歳であってほしい。
お父さんはあまり積極的にあらわれないでほしい。
お兄ちゃんはわりと秀才であってほしい。童貞であってほしい。

そして私は小六の女子であってほしい。手芸部か吹奏楽部であってほしい。
学芸会では目立つ役を演じる子であってほしい。

髪質は硬く、太く、黒々とし、毛先が少しだけ癖っ毛であってほしい。
肌が厚く、もっちりとし、血色よくあってほしい。
クラスでは学級委員で、それも書記であってほしい。
19でバブルがきてほしい。

団地を見ていると、もう一つの人生のことを考えずにはいられない。

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