Monday, February 22, 2010

好きよ、紙!


近いうちに私はI padを買うことになると確信している。

あの素晴らしい道具が手に入ったら、暗いところやおおっぴらに本を開きにくいところで堂々と読書ができるようになるのだ!

考えただけでも、嬉しさのあまり気持ちがとんでもなく高ぶってくる。

こういう時私は、犬に生まれなくてよかったと心から思う。興奮するたびにいちいち小便をちびるなんて、とてもじゃないがやっていられない。

とにかく、早くどこでも本を読める時代になってほしい。

しかし、いくら電子書籍が便利だからといって、私が紙の本から離れることは絶対にあるまい。

だって私は本の何もかもを偏愛しているのだから。

まず、匂いがいい。新書の少しよそよそしい尖った匂いもいいし、古本の甘ったるくて埃っぽい匂いもまたたまらない。

ページをめくる時の音も素敵だ(あれだけ乾いた、心地いい音が他にあるだろうか!)。寝そべって読んでいて、片手でしかめくれない時のちょっとうるさい音も胸に響くものがあるし、座って両手を使える時に、親指と紙が立てる、マッチをする音にも似たかすかな音も上品でいい。一気にページをめくった時に感じる、小さな風も愛おしい。

ひんやりと冷たい手触りも最高だ。手触りといえば、表紙のきゅきゅっとした感じもいいし、内側の絹のようななめらかさもいい。

それにしてもあの中毒性はいったいどこからくるのだろう?

時おり私は、本には手の皮膚から吸収される麻薬か何かが、紙に練り込まれているのではないかと本気で疑わしくなる。だって、中毒患者のように本を読みあさる人ってけっこう多いもの。

読まない人はまったく興味を示さないのに。煙草と同じで。

本を読みながらだと眠りにおちやすいのも、私がこれだけ夢中になる要因の一つだ。というよりも、私は本がなければ寝付くことができないのだ。

ずっと前からそうだった。漫画でも活字でもいい。雑誌ではない紙の感触が指先になければ落ち着かないのだ。

おかげで私の手の爪は、ページを押さえる中指、薬指、小指が、他の二本とくらべて極端に深爪になってしまった。

人指し指でもページを押さえる癖をつけておけばよかったと、パソコンを使うようになってから私は激しく後悔している。

人差し指の爪がキーボードにぶつかる不快さは、私の日常にある不快さの中でも、かなり上位に位置している。

6 comments:

  1. iPadの電子書籍配信って日本では見通しが暗いらしいですね。
    洋書や輸入CDって絶対に日本製のものにはない匂いがしますよねぇ。

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  2. 杏里さん、おっは~!
    今回のモノクロの画像、とっても素敵ですね。
    ipadをさっそく買っちゃいますか。
    でも、やっぱり杏里さんも言うように、髪の本は良いですよね。
    電子書籍では味わえないものが、文字以外の部分でいっぱいあると思います。

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  3. 最近本を読んでません
    以前自分は自己啓発の本にはまってました
    杏里さんが読書にはまったきっかけって何だろうか?

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  4. そういえばAppleが初めてiPodを出した時も見通しは暗かったね。
    Apple社内でも反対意見多かったらしいし、発表後も即座に爆発的に広がったってわけじゃなかったしね。
    今じゃ世界中に広がってiPodとiTunesで音楽業界を変えるくらいくらいに発展したけど、iPadでも同じ現象が起こるかはわからない。起きてほしいとは思うけど。
    新聞が紙で配達されるんじゃなくて毎日データで送られてくるってのはけっこう楽しいと思う。ゴミ出しもしないでいいし。
     発売自体が3月下旬だから、日本の出版社にはまだ交渉途中みたい。英米の出版会社は交渉がいくつか終わったらしいから、それに他の先進国の会社が靡く感じにしたいのかも。

    それにしても杏里さんの最新技術に飛びつく姿勢かっこいい

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  5. iPadを手に入れた際にはレビューというか感想のようなものをお願いしたいです。
    この前、いろいろ試してるっていってたけど、今回はモノクロですね。いつもとは違うまたいい感じですね。

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