Monday, March 1, 2010

フィギュアスケートってたまにフギャースケートって聞こえる

これまでどちらかといえば非国民だった私だが、ここ最近は模範的な日本国民になっている。自分でも信じられないことだが、オリンピックにどっぷりはまっていたのだから。

きっかけはチャップリンだった。数ヶ月前、新宿の地下街で見たポスターに、男子のフリープログラムで織田選手がチャップリンを演じると知り、私はもうオリンピックもフィギュアスケートも自分には関係のないものだとは思わなくなった。

フィギュアでチャップリン?私にはまったく想像がつかなかった。けれど、どんなものなのか猛烈に見てみたくなった。

当日はもちろんリアルタイムでテレビにかじりついた。肝心のチャップリンは靴ひもが切れるという不運なアクシデントに見舞われたが、演技そのものはちゃんとチャップリンしていてよかった。日本人のものも外国人のものも、たいへん興味深く観ることができた。男子も美しかったが、女子は素晴らしかった。

スポーツにまったく興味を示さない、非常に女らしい私だが、フィギュアは違った。スポーツというよりは、大好きな『アメリカン・アイドル』に近かった。

選手はそれぞれ個性的で、好感の持てる人もいれば、そうでない人もいた。基本的に上手で当たり前だが、緊張して硬い動きの人もいたし、神がかったみたいに生き生きとしている人もいた。キム・ヨナにはぞっとさえした。

選曲も大切だなんて、この目で見るまで知らなかった。衣装も演技のクオリティには無関係、ということもなさそうだ。特に女子の場合、上手に見える人は揃ってベージュの靴を履いている。脚が長く見えるからだろう。白のショートブーツはいただけない。クレオパトラの衣装にどうしてあれを合わせたのか理解できない。せっかくの滑りがもったいない。

スタイルの良さは思った以上に重要で、すらっとしていないと下手に見えて、損をしているなあ、と思う人もけっこういた。あまり重そうだと美しくないうえ、今にも転びそうであぶなっかしい。

そういう意味でもキム選手は完璧だった。こんなことを言うとある意味非国民になってしまうかもしれないが、一目で彼女のファンになった。自伝も買おうかと思うくらいだ。

007の小悪魔的な仕草もよかったし、フリープログラムの非のうちどころのない演技には、ただただ感心した。

まさに実写版、姫川亜弓だった。
そして浅田選手は北島マヤのようだった。亜弓さんにくらべて荒けずりなところもあるが、その演技には鬼気迫るものがある。舞台を降りると、ごく普通の、親しみやすい、今時珍しい幼さを併せ持った少女に戻る、ということも浅田選手とマヤに共通している。

私生活のキム選手の情報は我が国ではあまりにも少ないが、その少ない情報によると、タレントなどでもマルチに活躍する国民的スターだという。

浅田選手もまぎれもないスターだが、キム選手のほうがより華々しい感じがする――つまり、亜弓さんっぽいのだ。

多くの中年女性と同じで、二人のライバル関係も私の胸を熱くした。今時の少女漫画より、はるかに私のイメージしている、王道の少女漫画に近いあの世界観を、好きにならずにはいられなかった。

嫌な時代に生まれてしまったものだ。世が世なら、彼女たちに触発された、いかにもベタなスケート漫画が誕生していただろう。美化しすぎないようになのか、他に理由があるのかは知らないが、他の登場人物よりもリアルで少し不気味な両選手の姿も拝めたはずだ。

もしも私に画力があったら、絶対に彼女たちを意識したスケート漫画を描くことは間違いない。

その時は当然キム選手(をモデルにした少女)の家はお金持ちということにして、浅田選手(を彼女をモデルにした少女)には美男子のコーチをつけることだろう。

実際はライバル二人の背恰好がほとんど同じだと何かが違うので、浅田選手は小柄なことにしようと思う。

飛雄馬のように小柄なことがハンデとなるが、抜群の高さを誇るジャンプで、それすらも超越してしまうのだ。

やはり浅田選手風が主人公で、キム選手風がライバル役になるわけだから、二人が向かい合った時のことを考えても、ライバルが主人公を見下す構図のほうがそれらしい。

誰か同人誌を作ってください。エッチなものだけはやめてください。
同人誌って、マニアでない人間でも気軽に手に入れられる場所に売っているものって、なぜだかエッチなものが多い。やおいもそうでないものも含めて。これって不思議なことだと思う。

世の中の人はそれほど性欲が強いのだろうか――そうなのかもしれない。

フィギュアスケート好きには案外中年男性が多く、彼らは選手たちの脚や尻の魅力について、性的ニュアンスを含むスキャンダルについて、他の素晴らしいことをそっちのけで語りたがるのだから。

5 comments:

  1. キモヨナ選手すばらしかったですね。
    表情 演技 スタイル 3拍子そろってました。
    王者の風格もありました。
    飛び抜けてましたね。

    個人的に見せる職業の人は足が長いのは大きな武器だと思います。杏里さんもそうですけど。

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  2. フィギアスケートは、確かに性的ニュアンスで見てたりもするけど、かといって脚や尻ばかりは見てないなぁ・・・

    ほんとスタイルと顔がけ見てる。それも、女子だけじゃない男子もそんな感じで見てます。

    ホモではないんですが、男子は銀だった選手の方が明らかにおとこまでしたよね。セックスアピールがありました。

    もちろん女子金メダル、キム・ヨネも浅田よりは断然、色気がありました。

    色気の差は、恋愛経験から生まれてくるのかな。

    そういう杏里さんは、色気はどうなんだろう・・・

    綺麗だけど、色気むんむんってワケでもないね↑

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  3. 杏里さん、こんばんみ~。
    杏里さんからオリンピックの話し、
    しかも、フィギュアの話しでちょっと意外でしたが。(笑)
    自分も、この2週間以上、オリンピックにすっかりはまって・・・
    真央ちゃんも、ヨナちゃんもとっても素敵ですが、
    でも、杏里さんの方が・・・僕にとっては素敵です。

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  4. 鈴木さんこんばんは。

    フィギュアスケートは70年代の少女漫画に
    イメージをダブらせる人が多いようですね。
    僕の印象では熱心なのは女性のファンばかりで、
    あまり強烈な男のファンはいないような気がします。
    昔、プルシェンコとヤグディンがハグしたとこを見て
    変なこと考えてる人がいて参ったことがありました。

    ではまた。

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