Monday, March 29, 2010

動機

これはあくまでも、私個人の勝手な予想だが、高いところから飛び降りて悲惨な目に遭う人の中には、別に死にたいから飛び降りるのではない方々も、多数いらっしゃるのではないかと思う。

薬物中毒の方なんかも、「このまま飛べそうだったから」などと言っているのをよく聞く。まあ、それも場合によってはわからないこともない。だが、もっと単純な理由で飛び降りる人も多いのではないかと思う。

つまり、目が疲れていたり、寝不足だったりなんかすると、高い場所から下を見下ろしても、そう距離があるようには見えないのだ。

たとえばそれが展望台で、周りに人が大勢いる場合だったなら、また違ってくるのかもしれないが、ほとんど人気のない場所で下を見下ろしていると、あらゆる現実感が消えうせ、まるで一枚の絵でも見ているような気分になる。

その絵は、たとえ数十メートル下にあったとしても、数メートル、十センチのところにあるように見えるのだ。ちょうど、満月が手を伸ばせば届きそうに見えるのと同じように。

普段ならそうでもないのだが、疲れているなどの特定の条件下にある場合、手の届きそうなその絵がとてつもなく綺麗なものに見えるのだ。しかも、それは柔らかくて、弾力があって、たいそう触り心地が良さそうな気がする。

そんな時私は、痴漢じゃないけれど、つい、触ってみたくなってしまうのだ。

わざわざ触ってみることもないのかもしれない。しかし触ってみたら、これまで味わったことのないめくるめく歓喜の世界を目の当たりにするような予感がどこからともなく湧きあがってくるのだ。そして、それは簡単に止められるような衝動ではない。

もう一度言おう。

死にたいわけではない。飛べそうに思うわけでもない。ただ、美しいものに触れてみたいという素直な好奇心から、この身を乗りだし、眼下に広がる世界に飛び込んで行きたいと思うのだ。
先にも言ったように、衝動の強さは体調や気分によっても違う。が、先日はいよいよやばかった。
本当に綺麗な絵に見えた。思わずシャッターを押したが、今見ると別にどうってことなかった。これがその写真だ。

なんでこんな風景を綺麗だなんて思ったのか、自分でもわからない。
友人と一緒で本当に良かった。もしも一人だったら、私はあっちの世界へ乗り出していったかもしれない。


10 comments:

  1. 杏里さん 飛ばなくてよかったね
    一回バンジージャンプしたことあるけど
    もう絶対しません
    怖すぎます

    美しい写め ありがとうございます

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  2. 杏里さん、おっは~!
    今日も遅くまで起きてられるみたいだけど・・・
    いつも言ってますが、睡眠不足は疲れの元だから。
    といっても、なかなか難しいでしょうが、
    しっかりと休養もとってくださいね。

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  3. なんとなく現実感を失いますな。
    しかし青い表紙の「ガイドブック」が気になります。

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  4. 死ぬなんて辞めて下さいよ(汗)
    ブログ楽しみにしてんだから♪

    さらに、どうせなら1度お相手お願いいたします!

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  5. 気持ちわかる・・・
    一枚の絵に例えましたか

    でもそう感じてるとき
    心の底でなんとなく死を魅力的に感じているような気がする

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  6. 鈴木さんこんにちは。

    離人症は目薬注したら治ったとかおっしゃってたけど、
    再発したんですかね。

    まあ余り影が深い感じはもうしないので大丈夫だと
    思いますが。

    ではまた。

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  7. もう少し月と関係をもってみなよ

    きっと自分や人を見すぎて、
    世界との関係を絶ちすぎてるんだよ

    魅力的に見えても手を伸ばしてはいけない世界があると思う
    重力を失ったら天国に上ってしまうよ

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  8. んなん、やめなよ。

    そう、あいたいからね(苦笑い)。
    あーあ、でも仕事はやだな。つかれてるとよりたくなります。
    今日もこれからすぐ出て仕事だい。

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  9.  なに、本人同士はだめなの?
     もちろん会話からです。
     
     とにかく『血が薄い』これはまずいし、治ってと思うから。

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