Saturday, April 10, 2010

すれ違う性

男女間のすれ違いという切実な問題について考えることに、私は最近――どういうわけか――凝っている。先日も「Yシャツ」はセクシーなのか、と真剣に考え、なぜ甘味を勧めるかについても三十分近く考え、スポーツ映画を女は面白いと思わないに違いない、と結論付けているのかも、それなりに時間をかけて考えてみた。
まあ、これらは男性に対して不思議に思っていることで、女性相手にも疑問はつきないわけなのだが……。
女の多くは四六時中恋愛の話ばかりしているし、昔の物より現代のものを好むし(男は思い出を美化し、女は現在を美化する傾向にあるのかもしれない)、男っぽいと言われるのをおかしいくらい喜ぶし、わざわざマゾのふりをするし、ますますよくわからない存在だと思う。
そもそも人間ってやつがよくわからない存在なのだから、こんなことを考えても労力の無駄なのかもしれない。
だが、考えている時間を不快に思わないのだから、このまま考え続けることで誰に迷惑をかけるわけでもなし、損をするのは自分だけなのだし、なによりも性分なのだから仕方がないと諦め、下らないことにまた時間を浪費している。
なにはともあれ、生物学的には私は女なので、今回は女側から見た男への疑問を吐きだしてみようと思う。

だってわからないのだ。どうして男性は女同士で旅行に行くというと、揃いも揃って似たようなプランを勧めるのだろう?
上海についての話題を出したり、食いついたりする私が悪いのだ。わかっている。けれど期待してしまうのだ。もしかしたら得になる情報を得られるかもしれないと。それに、こちらが何も訊いていなくたって、男性方は素敵なプランについて語ろうとするのだ。

たとえば私は近々上海に行くのだが、なぜか男性方は老いも若きも職業に関係なく、「免税店、マッサージ、偽物買い、夜景」を勧めてくるのだろうか?
免税店は、化粧品か何かで必要なものがあれば足を運びますよ。だが、基本的には成田の免税店で十分だと私は思っている。それでも足りなければ、どうせ帰りの空港でも免税店くらいあるのだから、そこで揃えればいいんじゃないかと思うのだ。

そしてマッサージ。誰もが口を揃えて「安いよ」と言う。まあ、一回くらいならそれも悪くない。だが、旅行では必ずマッサージ、という主義の人がそもそも私には理解できない人種なのだ。
その国の言葉がペラペラだったならまた違った考えを持っていたかもしれない。だが、あいにく私は日本語以外の言葉を知らない。
言葉の通じない相手にマッサージを頼むのは、小心者としてはおそろしさを感じるものだ。痛くても、気持ち悪くても、寒くても、自分のおかれている状況を詳しく伝えられず、下手したら揉みかえしがあるかもしれないのに。


日本ではもったいなくて毎日マッサージなどに行けない。その気持ちはわからないでもない。しかし私は旅行で贅沢をしたいタイプではない。ちなみに給料日に贅沢をしたいタイプでもない。給料日後しばらくは我慢して、給料日直前にする贅沢のほうが何倍も気分がいいのを知っているからだ。
三つめは偽物買い。まあまあよくできた物からスーパーコピーと呼ばれているものまで、種類は様々らしいが、いずれにしても私は欲しいと思わない。
誰が見ても思い切り偽物くさくて、思わず笑ってしまうようなものならまだいいが、それが中途半端に本物らしかったり、 ほとんど見分けがつかないほど正確に出来ていたりしたら途端に興味が失せてしまうのだ。
偽物は案外高い。数千円、場合によっては一万円以上する。私がけちなのかもしれないが、よほどデザインが気に入らない限りは、ただ「本物みたいだから」という理由で一万円を払いたいとは、どうしても思うことができない。
なぜか?いかにもな偽物はパロディっぽさ、つまり遊び心がある。しかし、真剣な偽物は見ていて気疲れする。不思議なものだ。その対象がものまね芸人になると、ギャグをまじえず真剣に真似してくれたほうが感心するのに。
もしかすると、スーパーコピーで、本家本元に対する尊敬や非難がとくになさそうに見えるからかもしれない。ブランドの話はもうこのあたりで終わりにしよう。
夜景は見るとうんざりするので論外。家明かりならともかく、夜景ってつまり誰かが働いている証拠を遠目に見ているだけじゃないか。

大変だな、と思っても、わあきれい、とは思わないだろう。冷静に考えたら。
長々と書き綴ってしまったが、男性の勧める上海プランに、申し訳ないが魅力を感じず、どうしてなのかを改めてじっくりと考えたかったからこんな風に文字にしてみたのだ。
ここまで書いてみて、私は重大な思い違いをしているのではないかという気がしてきた。
上海の話題をした相手にたまたま男性が多く、女性とはそれほど上海の見どころについて話していなかった。
ということは、女だって似たような上海プランを勧めてくるかもしれないのだ。かもしれないではなく、実際にそうでないのかと思えてしかたがない。

ひょっとすると私は、旅行について間違った方向の考え方をしているのかもしれない。
あ、でも「香港に行った」というと、「どうしてマカオには行かなかったのだ」と残念そうにするのは、私の知っている限り100%男性のみですから。

5 comments:

  1. 杏里さんの妄想癖は幼い頃からなのでしょうか
    女の人のほうが妄想は激しいと個人的に
    思います
    ロマンチストや過去を振り返るのは男性が多いと思います

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  2. それは「性別の違い」というよりも「多くの人が望む返事」を
    求める人と、そうで無い人の違いのような気がするな。
    どうなんでしょうねぇ?

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  3. まずは、はじめまして。

    とりあえず、無難なプランを薦めるのは
    あなたに対する情報が不足して
    何を薦めたらいいか解らない状況下での
    最初の一手では無いでしょうか?
    そこからの反応を見て、何を薦めればいいか探っているのでは?

    しかし、結局一般的なものから外れるととたんに薦める
    ことができなくなって即終了。

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  4. 上海行くならやっぱり万博!
    経済成長真っ盛りのばかばかしいまでにムダなパワーは絶対楽しいはず。
    で、東方明珠の嘘っぽい景色を見ながら、ぺらぺらのネオンを楽しむ。
    夜は妙に浮かれたニューセレブみたいな人が行くバーで人間観察なんかも悪くないかもしれない。

    ・・というのは来月自分が上海に行くから考えてることだけどね(笑)
    ちなみに私の彼女だった方々は、毎度このようなプランに付き合わされる羽目になるのだけど、楽しんでくれる人もちゃんといましたよ。

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