Wednesday, October 13, 2010

変態ホルモン



外食と言えばホルモンだ。焼き、鍋、なんでも来い。

どうしてあんなに美味しいのだろう。いつかは本場鶴橋まで食べに行きたいくらいだ。

まろやかなようでいて癖のない味。ぷりっぷりの食感。ジューシーな油。食べたあと胃にずっしりくる満足感。ホルモン焼きの場合、焼き方によって天と地ほども味が変わってしまう奥深さ。

こうやって書いているだけでもよだれが溢れ出てくるようだ。ああ、食べたい。

しかしホルモンというやつ、味も食感も何もかも最高だが、何より見た目のグロテスクさがたまらない。

私はどういうわけかグロテスクなものを見ているとお腹が空く。まあさすがに糞便では空かないが、スプラッタ映画などの内臓系はもうたまらない。ダイエット中には遠ざかっておく必要がある。血もだめだ。お腹が空くという意味で。どうしても肉を連想してしまうのだろう。

やっぱり私って変態なんだと思う。最近クラフト・エービング(クラフト・エヴィング商會ではなくて精神科医のほう)の著書を読むなどして、変態を研究しているのだが、あまりにも私に当てはまることが多いのだ。私は一歩間違えたら快楽殺人者になってしまうのではないだろうか。そんな風に心配になることもある。それも、わりとしょっちゅう。

そこでホルモンが役に立ってくるのだ。こじつけに聞こえるかもしれない。しかし、最近つくづく思うのだ。ホルモンのおかげで、私のグロテスクなものへの欲求不満は多少解消されているに違いないと。

グロテスクなものを見たいという欲望は、写真や映像が叶えてくれるが、それを食べたいという欲望はいったいどうしたらいいのだ?

ホルモンデビューする前の私は、それをレバ刺しのみで叶えていた。しかし、レバ刺しのグロテスクさなんぞたかが知れている。レバーは元の姿を想像してもそれほど気持ち悪いものではない。色なんかどちらかといえばきれいでさえある。

が、ホルモン屋で頼むいわゆる「ホルモン」は、調理用に切り刻まれていたとしても、その見た目はレバーより余程気持ちが悪いし、「これはもともと腸だったんだなあ」と考えることができて楽しい。

ツイッターでも言ったのだが、大腸なんてうんこの通り道だったのだと考えると、より薄気味悪さを味わえる。それが実際にうんこ臭かったらだめなのだが。あくまでも想像する上でちょっと気持ち悪い程度でないと。

こんなことを考える私はどうかしているのか?

いや、世の中のホルモン好きは、多かれ少なかれ、みな似たようなことを考えているのではないだろうか?意識しているしていないは抜きにして。

だとすると、これだけホルモン料理屋が多い我が国には、それこそ無数の変態が暮らしていることになる。

それってどうなのか?いや、ちょっと面白いではないか。

8 comments:

  1. うう。テッチャンとか消化器系は好きなんだが元の形を思うと駄目。切り刻まれて何かわからない状態でないと。だから魚の内臓は食べられ無い。あとヒダヒダも辛いわ。センマイとか最初は泣きそうになった。

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  2. グロテスクなものと言えば
    人の死に関しての画像や動画は怖いですね
    中国やメキシコって残酷
    ホルモンは自分の地方(石川)ではとんちゃん って
    呼ばれてます

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  3. わたし、三歳か四歳の頃、父親に連れられて、ホルモン焼きやへ行き、一口ホルモンを食べたとたん、「うまい!」って思いました。
    いわば、筋金入りのホルモン好きです。やはり、気持ち悪いのとすれすれのものって美味いと思う。

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  4. 自分はホルモンメインの焼肉屋を埼玉県で営んでおります
    他店との差別化を図る為、ホルモン類は自分で屠場へ行って
    仕入れてます。
    屠畜され塊のままの内臓を腑分けたりしてるところから
    選別して買ってます

    牛の中で「ババア牛」なんて名称の牛があって
    要するに乳を絞りきったり、子供を産めなくなったりした牛
    です
    子供を何回も産んでお母さんなのに最後は格付けとして
    低い烙印で潰される・・・・
    楢山節考のシーンが目に浮かびます

    牛や豚を屠るという事を
    現実として感じ 毎日仕込みをしております

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  5. 父親に焼肉屋に連れていってやると言われ通っていたのがホルモン焼の店だと知ったときは、サンタクロースが居ないことに気づいた小学生時代より複雑な気分になったな。今じゃオレも焼肉屋よりホルモン焼き屋に行くほうが多くなったから、オレにセガレって奴ができたら親子3台に続く儀式を味あわせてやりたいね。

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  6. こだわりあるんですね。
    「給食係さん」のお店へ行ってみたいです。

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  7. 私の好きな作家の一人、綾辻行人さんの作品で「殺人鬼」と言う本があります。
    ホラー(スプラッター)ミステリなので、相当エグい内容なのですが・・・
    人に薦める時には”いいダイエット本になる”と紹介するのですが、杏里さんにはまったく通用しなさそうですね。

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