Friday, October 22, 2010

REDLINE



『RED LINE』を観に行ってきた。

ずっと気になってはいたのだが、声優がなあと思っていた。木村拓哉さんはいい役者なのだと思う。軽いドラマには欠かせない存在だし、人気が落ちないところも「別格」感が漂っている。本当に国民的な方だ。

が、国民的すぎるのは時としてネックだ。どうしても出演する作品がその人のカラーに染まってしまう。タイトルの前に「誰々の」とついている場合ならいい。たとえば、『テンプルちゃんの小公女』みたいに。

昔の作品ならまだいい。スターありきの時代の映画なら。浮世離れしていてよろしい。しかし声優としてはいかがなものか。

『ハウルの動く城』もそうだった。あれも木村拓哉さんが声優をつとめていた。確かに存在感はあった。ちょっと『アリス・イン・ワンダーランド』のジョニー・デップのような存在感だった。
だから違和感があった。そもそも『アリス・イン・ワンダーランド』も帽子屋が目立ちすぎているところが気に食わなかった。映画館で観た私が主役アリスの顔を覚えていないのも問題だと思う。

『ハウルの動く城』も同じだ。他の登場人物をあまり覚えていない。悪役しか覚えていない。ストーリーも覚えていない(あ、でも『崖の上のポニョ』よりはずっといい話だったことは覚えています)。
ただ、耳から入る情報がどうも月9ドラマだったことに違和感があったことははっきり記憶している。

そういうわけで、『RED RAINE』もどうなんだろうなあ、と思っていたのだが、とにかく映像がすごいと聞いてどうしても映画館で観たかった。そんなに映像がいいのなら、うちの小さなテレビ画面でなんてもったいないではないか。

そこで、観に行った人に感想を聞いてみた。悪くないようだった。声優はあまり気にならないらしかった。

結論から言うと、私も今回は耳からの違和感を感じなかった。きっと、私と同じような人が多かったので、木村拓哉さんご本人もすごく気をつけたのだと思う。

それだけではないかもしれない。原因は私にあるのかもしれない。

考えてみたら、私はまったく民放を見ない。どんな番組があるのか全然わからないし、木村拓哉さんが最近はどんな活動をされているのかも一切知らなかった。『ハウルの動く城』を観たころは、まだ今とくらべるとテレビを見ていたように思う。だから違和感を感じたのだろう。

木村拓哉さんがどんな声で、どんな喋り方をしていたのか、私はまるっきり忘れてしまっていた。

これがプラスに働いた。今回は非常に楽しめた。

途中、「絵柄が矢沢あいさんっぽいな」と思い始めてしまって、その考えを振り切るのに三十分くらいかかったが、それ以外は問題なかった。

あ、でもヒロイン女の正確にはいらいらさせられた。だが、それは私が女だからだろう。たぶん男性から見たら最高の性格なんだと思う。

そんなヒロインも含め、『RED LINE』は男受けしそうな要素が満載の作品だ。車、レース、ごっつい悪役、クールな脇役、SF、色っぽい姉ちゃん。

そういうものが好きな人にはたまらない映画だろう。私も幸い好みの映画だった。

だが、たいていの女はあまり好きなジャンルの映画ではないような気がする。デートであれを観に行く方は、女の子に「なにさっ」と思われる覚悟で行ったほうがいいだろう。

聞くところによると、パートナーのアニメ好きを複雑に思っている女も多いらしいので。

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