Sunday, July 31, 2011

すてきなエズの過ごし方

コートダジュールはどこもたいてい素晴らしかったが、中でもエズ村は想像以上だった。



というのも、実は全然期待していなかったからである。

「地球の××」というガイドブックで「数ある鷲ノ巣村の中でも、どれか一つだけ行くんなら。絶対ここ!」と太鼓判を押されていたからだ。観光客だらけでぐちゃぐちゃに決まっている。

あれをあてにしていい思いをした試しがない。初めて海外に行く老人にはうってつけのガイドブックなのかもしれないが。

行きのバスがなかなか来なくて、その時点で嫌な予感がしていた。

ところがどっこい(ああ、変な言い方!)着いてみると、ペストでも流行しているかのように、ひっそりと静まり返っている。

よく考えたら当然のこと。まだ朝の八時前なのだ。いくら人混みが苦手だからって、こんな時間にのこのこやって来る馬鹿者はそうそういない――日本人以外には。

そうなのだ。早朝のエズ村には人なんて十人もいるかいないかだ。そして、そのうち七人が日本人!!

コートダジュールではじめて日本人を見るのが、ニース駅ではなくて、エズ村だなんて。みんな地球を歩かそうとしているガイドブックに洗脳されているんだ。

まあいい。私の目的は朝食なのだ。

宿はもう予約が取れなかったのだけれど、絶景と言われるテラスでの朝食にはありつけた。なぜかここには日本人が来ない。うーん、不思議だ。

石畳の坂道を登って行くと、こんなかわいいホテルに着く。









かの有名なシャトー・エザだ。

本当に軽い朝食。9ユーロくらいだ。



まあ、この眺めなら高くはないよな。

この絶景を堪能できる階段下の席は、基本的に宿泊客だけらしいが。今回は幸運が味方してくれた。

もう、きれいすぎて得体が知れない。

腹ごしらえをしたあとは、村の中を散策。

土産物屋はまだ開いていなかったが、そもそもそんな所には一切興味がないのだ。

石造りの町並みは、まるでテーマパーク。時々すれ違う日本人観光客は、この際見なかったことにする。

その後もとりあえず、エズ村の定番コースを行く。

ここで『ツァストラはかく語りき』の構想が練られたという、『ニーチェの道』を通ってみる。

ここから駅の方までまともに下っていったら、小一時間はかかってしまうらしいので、ちょっと足を踏み入れる程度に散策してみることにした。

うん、ここはそれこそガイドブックの定番ですな。






このような足場の悪い道を、



サンダルに容赦なく転がり込んで来る小石と格闘しながら下ってみる。

ほんの二、三分ほど歩くと、ちょっとした広場のような場所に出る。ベンチなんかも置いてあるので、腹ぺこでやってきて、ここで朝食なんていうのも良さそうだ。

午前九時前という恵まれた時刻のおかげで辺りには誰一人いない。

ある意味ここは、シャトー・エザのテラス以上に特等席だ。



眺めたり、


カメラが心配で、南仏ではずっと出来ずにいた自分撮りをしたり(ああ、顔が暗くなってしまった)。独り占めは九時半が限界だ。それからはただの観光地と化す。

エズに行くなら絶対に朝にそたほうがいい!断言する。



こんな風にして、あと数日で終わってしまう、コートダジュールの太陽以上にきらめく時を過ごしたのだった。


あ、だけど、あっちってすごく虫が多いですよ。東京に居るより蚊に刺されるんだから。

特に「ニーチェの道」なんて、草だらけだから余計に。

虫好きの人ならいいのかもしれないが、そうでないのなら、虫除けグッズ持参で行ったほうがいい。

あっちはものすごく虫除けグッズの種類が豊富だったりするし。

それも洒落たものが多いので、現地調達して、楽しい旅のお供にしましょう。

4 comments:

  1. エズ、素敵な街です。
    次のサイトで、パノラマビューが楽しめます。
    http://www.eze-riviera.com/Ezevirtuel/eze.htm

    画面に触れることで景観が移動し、上空から地上まで360度、
    あたかも、鷲になって空を飛んでいるような感覚になります。

    また、大きな赤い●をクリックすると、その地点が中心となる新たなビューが開きます。

    楽しんでくださいね!!

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