Friday, November 11, 2011









実際のところ、肌がきれいかそうでないかなんて、自分以外はそれほど気にしてはいないのだと思う。

もちろん、あまりにも汚いとなると話は違ってくる。あくまでも、私のような何の変哲もない肌の持ち主の場合である。

昨日よりも今日のほうが調子がいいかどうかなんて滅多に気づかないだろうし、仮に気づいたとしても、まったくもって重要な問題ではない。

だが、本人にとっては、それが女性である場合とんでもない大問題で、もしも不調を指摘されたらちょっと無理をしてでもどうにかしようとするだろう。

まあ、人というのはよっぽど嫌いな人間でない限り、挨拶代わりに「調子よさそうだね」とか「悪そうだね」とか、「太った?」とか「痩せた?」とか、何かしら言ってみるものだ。特に変化がなかった場合でも、とりあえずは言ってみるものだ。

もっと言えば、本当は太っていたとしても、「痩せた?」と言ってあげる優しさがたいていの人にはあるので、何かが以前と違う場合(その人が前より良くなっていても、悪くなっていても)その優しさを発揮してしまったりもする。

前々から不思議に思っていたのだが、男性という生き物は、なぜ薄化粧の時ほど「今日は化粧が濃い」と言うのだろう?

なんだかいつもよりブスだな、と思った時、たいていの男性にはすっぴん信仰があり化粧が濃いほうがブスだと思っているので、「濃い」ということになるのだろうか。

それはいいとして、「太った?」でも、「肌の調子が悪い?」でも何でも、気なしに言った一言がひどく相手をしょんぼりさせてしまうことは多い。

反対に、有頂天にすることもまた多いものだ。

今日の私がそうだった。「肌の調子が良さそう」と言われ、すっかり気をよくしてしまった。

最近ものすごく気をつかっていたのだ。乾燥する季節になったからである。

そもそも私は乾燥肌ではないと思っていた。朝起きると鼻周りがぎとぎとしているし、粉をふくことも滅多にないからだ。

だが、どこかのサイトで肌のきれいな人が「絶対に乾燥をさせないようにしている」と言っていたのを見て、乾燥させないくらいであれだけ美肌になれるというのなら、ここはひとつ私も徹底的に乾燥と戦おうと決心したのだ。

化粧品はもちろんのこと、理美容家電をフル活用して保湿している。

心から家電を愛する私だから、ただ化粧品を塗るよりもテンションが上がるのだ。好きなものでケアをすると、エンドルフィンが分泌されて、ますます肌に良いような気がする。

化粧を落とす時、シートマスクをする時、必ずスチームを浴びる。眠る時もナイトスチーマーを隣に置く。保湿に割けそうな時間は、一秒たりとも無駄にしたくはない。

もったいないのは、パソコンの前にいる時だ。睡眠時間とまではいかないが、その半分くらいパソコンの前にいることはざらにある。その時間に保湿できないものか。

機械の近くだから、当然スチーマーは使えない。

いい方法はないものかと調べていたら、水を入れずに使える商品を発見したのだ。

それが、写真に写っている、卵のようなマシンである。

本当は二個セットではないのだが、一個だと片側ばかりが保湿されそうなので、左右分を買ったのだ。

大正解だった。肌もまあ、調子がいいし、何と言っても髪がさらっさらになるのだ。

マイナスイオンの、微かな微かな金属っぽい匂いもまたいい(マイナスイオンかはわからない。アイロンからも似たような匂いがするのだが)。

気休めかもしれないが、別にいいのだ。気分さえよければいいじゃないか。

病気は気から、美容も気から。

その隣にある携帯電話のようなものも、なかなかいい仕事をしてくれる。

実はこれ、こう見えて化粧水なのだ。

内側に化粧水をセットすると、すごく細かいミストが出る仕組みになっている。

これは持ち歩いて、「肌にいいことをしているな、私って」と自画自賛することで、脳内麻薬を分泌させようという魂胆なのだ。

だが、そもそもエンドルフィンが肌にいいのかは怪しい。いいという噂はあるが、眉唾物である。それに、あんまり楽しんでしまうと、他の物質も分泌されてしまいそうだ。

少なくとも、ドーパミンだとかアドレナリンは皮脂が増えそうなので、なるべく分泌させないほうが良さそうだ。

だが、そんな人生に何の意味があるというのだろう?

2 comments: