Tuesday, December 13, 2011

バーレスク




結論から言おう。

映画『バーレスク』は最高の出来だった。これはDVD購入するべきだろう。

クリスティーナ・アギレラも、歌手の中で一番というくらいに好きだし、シェールは存在が面白くてたまらない。この二人が登場するというだけでつまらないわけがない。

しかし、映画館には行かなかった。飛行機の中で観られると思っていたからだ。だが、エティハド航空はそんなに至れり尽くせりの会社ではなかった。

レンタルが開始されても、しばらくは手に取らなかった。そこそこ面白いことはわかりきっていたからだ。いつ、どんな気分の時に観たって面白いのだから、今すぐでなくてもいい、と思っていた。

そうこうしているうちに、いつの間にか旧作になっていた。今が借り時だ。

ストーリーは想像通り。田舎から出てきた女の子が、ウエイトレスをしていたクラブでショー・ガールとしてサクセスしてゆくというもの。職場のかっこいい若者と、青年実業家との間とで、彼女の心は揺れ動く。そしてお決まりのハッピーエンド。
何のひねりもない。だが、実はミュージカルにはそれが大事なのだ。
凝ったストーリーなんぞ、誰もミュージカルに求めてはいない。素晴らしいダンスと歌、華やかな映像美、脳みそを使わない展開。でなければ何の意味がある?ちなみに、そこから歌とダンスを引き、センチメンタルさを足すと、韓国ドラマや少女漫画になる。私はどちらも大好きだ。

こんなややこしい時代に、よくぞこれほどの直球勝負に出てくれました。こんな映画を私はずっと待っていたのだ。

『フラッシュ・ダンス』と似ているが、あちらより断然好みだった。やっぱり、歌の要素も大切なのだろう。

それにしてもクリスティーナ・アギレラはうまい。演技だってしっかりしたものだった。ダンスは演出でどうにでもなる。黄金期のスター並みでなくても問題ないだろう。あれほどの歌唱力と表現力があるのだ。今後とも是非ミュージカル映画に出演し続けてほしい。

無難に『紳士は金髪がお好き』や『キャバレー』のリメイクなんかでもいい。

だが、本当に演じて欲しいのは、1930代のグラマー・ガールだ。個人的には禁酒法時代が好きなのだが、アギレラはバストが豊満すぎるので、フラッパー役が似合いそうだとは思えない。
いや、待てよ。ヘレン・ケインの役ならきっとぴったりはまる。ベティ・ブープのモデルとなった歌手で、モンローの『I Wanna Be Loved By You』の元歌も彼女が歌っている。第二次大戦直後の日本人歌手みたいな、癖になる声の持ち主だ。声質はまったく違うが、雰囲気のほうは再現できなさそうでもない。



サマセット・モームの『雨』をミュージカルでリメイクしてもいい。

もしも『ティファニーで朝食を』をカポーティーの希望通りモンローの主演で製作したら。そんな映画も素敵だ。ああ、でもそっちはやっぱりスカーレット・ヨハンソンかなあ。

なんでもいい。早く次回作を拝みたいものである。

まずは『バーレスク』をもう一回観ることにするか。


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