Monday, January 23, 2012

生花香水

どうして私ってやつは女のくせにお花が好きではないのだろう?そもそも「お花」なんて丁寧な言い方をしたいとも思わない。ただの花でいい。

何で突然こんなことを言い出したかというと、先ほど試した花屋の香りがする香水というのがどうもしっくりこなかったためだ。口コミサイトではみんな絶賛しているというのに。

すれ違った人が「ブーケを持っていたのは誰?」と思うような香り。先ほど試した香水はそんなコンセプトだった。何だか格好いい。ブーケというものは大抵の場合、めでたいものだ。そういう気分を他人に与えられるって素敵だ。感じの悪い態度を取られることも減りそうだ。私だったら、ブーケの香りがする人とはあまり争う気にはならない。外に出ると、見知らぬ他人から悪意ある態度を取られることがあまりにも多い私には、まさしくぴったりの香りだ。


微かにしか香らないというから、手首、首筋、胸元、とけっこう多めにつけてみた。より明るい人生を期待しながら。たちまち私は青臭さに包まれた。青臭さ+ビニール臭。なぜビニールなのだろう?共通する苦味があるのだろうか?

そして、今再び嗅いでみた。確かに花屋っぽい。つけたてよりは青臭くなくなってきている。悪くない。それでも大好き!とは思えない。確かに生花の香り。生花を愛でることのできるまっとうな女性ならば、きっとこれは好ましく思える類の香りなんだろうが、個人的には……。花に対していい思い出なんて一つもないんだもの。

だけど、好きになる努力はしてみようかと思う。正しい人間になるためにも。

シャルロット・ゲンズブール か誰かが、バレンシアガの香水のイメージキャラクターに選ばれた時、たしかこんなことを言っていた。普段私は香水をつけないので、香りに慣れるために最初は肌ではなく、周囲の物にバレンシアガの香りを染み込ませ、生活に馴染ませていったのよ、とか何とか。

この方法は使える!

とりあえずは量り売りで買って、周囲のものに染み込ませてみよう。ハンカチに数滴、とかだったら洒落ていていいのだが、多くの現代人がそうであるように、私もハンカチなんぞ持ち歩かない。だから、枕だとか本のページだとかにつけてみようかと思っている。
ちょうど今、変態調合士が主役の小説『香水 ある人殺しの物語』を読んでいるので、ページへの香りづけは、読書気分を盛り上げるのにも役立ってくれそうだ。
これを読み終わってしまう前に届いてくれるといいのだけれど。
来月くらいには、花ではなくお花と言える自分になれるだろうか?

多分無理に決まっているが、小説の面白さと香りがリンクして、生花香水を好きになれるような気はする。

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