Tuesday, February 14, 2012

ファーコート






我が家の愉快な動物の仲間たちに新しく加わったのは、白黒のロングヘアが美しいヤギくんだ。

出身地はニューヨークでBESS NYCというブランドだ。所有している毛皮類の中では、最も財布に優しくない値段だった。とは言っても、普通のOLの初任給ほどの値もしなかったのだ。

それでも私は毛皮にはあまり金をかけたくないほうなので、注文するにはありったけの勇気を振り絞る必要があった。毛皮なんぞ古着で十分だと思っていた。だが、こんな古着にはなかなか出会えない。こんなにナマハゲになれる毛皮には。

ほら、よく似ていると思いませんか?








この毛皮が素晴らしいのは、ナマハゲだけではなくアリクイにも似ていることだ。







ボーダーコリーにも似ているな。



一番似ているのはこの猿だ。







赤ちゃん猿の顔ときたら!!!





こんなにいろいろな動物に似ているなんて、それだけで高い金を出して買ったかいがあるわ。

本当はこのヤギの毛皮らしいのだが。





変わり果てた姿になってしまった……。


このコートを着ていると、もはや自分が違う生き物になったかのような気分になる。四本の足で歩いてみたり、のみを取ってみたり、木の上で生活してみたりしたくなる。

先ほどもついつい猿のように前屈み気味で歩いてしまったのは、やはり猿を意識してのことだろうか。

すれ違いざまに「変なコート」と言われたら雄叫びをあげて追いかけ回してやろうかとも考えている。

これを着て、似た色合いの動物の群れにまざってみたい。迎え入れてもらえるだろうか?


しょうもない妄想を書き並べてしまった。申し訳ない。

だけど、たまにはこうやって高い買い物をするのって大切なことだと思う。お恥ずかしい話だが、十万円以上の買い物なんて一年ぶりくらいだったので、変な冷や汗をかきながら買うはめになった。ひどい罪悪感を感じた。しかしそれがけっこう気持ちよかった。

注文してからしばらくはテンションが上がりっぱなしで、止まっていた人生が急に動き始めたようにわくわくした。いつ届くのか?どうやってコーディネートしよう?

ちなみに横から見るともっと妙なことになる。猿どころか野獣のようだ。



これだけ個性的だと、街中で見知らぬ過激な人間にケチャップか何かをかけられるかもしれない。

着て出歩く時は、自分が珍しい動物になったと思って注意深く行動するとしよう。

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